住まい・まちづくり総合DB
活動団体データベース
支援助成団体データベース
活動アドバイザーデータベース

住まい・まちづくり総合データベース

住まい・まちづくり活動団体データベース

更新日:2022年01月18日
団体名称 肥前浜宿水とまちなみの会
活動エリア 佐賀県鹿島市・肥前浜宿地区
団体の性格 地域コミュニティをベースとする市民住民を中心とした団体
特定の事業の推進を目的とした協議会・組合など
団体の種類 1.特定非営利活動法人(申請中団体を含む)
■活動概要
住まい
まちづくり
活動対象
地域の環境整備全般
景観・街並みを構成する建物外観
道路・通路
公共施設等
公園・緑地
歴史的・文化的建造物
住宅や公共施設以外の建築物
高齢者住宅
その他住宅
コミュニティ活性化など
その他
住まい
まちづくり
活動内容
普及・啓発
調査・研究
提案・提言
計画策定
ビジョン・ガイドラインづくり
整備・建設
維持管理・運営
相談・コンサルティング
情報提供
その他
経緯・実績 ・活動の黎明(1986年)
「21世紀浜者(はまんもん)会」の結成(1986年)
「歴史研究会」の結成 (1991年)

・活動の開始(1993~1997年)
「クラッシック・インHAMA」の結成(1993年)と酒蔵コンサートの主催
肥前浜宿の伝統的な町並みが河川改修や自然災害などによって変わり始めたことを憂い、住民たちの意識を高めるため、住民有志で「クラッシック・インHAMA」を結成し、浜の使われていなかった酒蔵の1つである「呉竹酒造東蔵」を会場にして、酒蔵コンサートを始めた。年に1~2回程度開催。

・行政計画への協力(1998~2000年)
「まちなみ部会」(浜町振興会の下部組織)(1998年)
伝統的建造物群保存対策調査に協力したことを契機に、浜町全体の振興を目的とする組織である「浜町振興会」の下部組「まちなみ部会」になって組織的な活動を始める。

・まちづくりへの住民提案、住民意識の啓発(2001年~)
「浜宿独自の歴史と生活文化にあふれた活力ある街の実現」のため、地元住民と学識経験者など約120名により、2002年に「肥前浜宿水とまちなみの会」が組織された。
「水とまちなみの会」発会(2001年1月)
対象地域が浜町以外の大村方を含んでいたので、浜町振興会との協力体制の中で「肥前浜宿水とまちなみの会」を発会。市の歴史的環境保存のマスタープラン作成、街なみ環境整備方針などの計画策定に主体的に取り組んで住民提案を行った他、「花と酒まつり」といった地域の個性に即したイベントを実施し、住民の意識啓発を行い、効果をあげた。

● 平成9年 肥前浜宿町並み保存研究会発足
       文化庁「鹿島市浜宿伝統的建造物群保存調査」
● 平成11年 報告書完成
● 平成13年 肥前浜宿水とまちなみの会発足
● 平成14年 国土交通省町並み環境整備事業着手
● 平成15年 鹿島市歴史的景観条例制定
       情報センター 継場完成
● 平成16年 全国都市再生モデル調査事業
● 平成17年 肥前浜宿水とまちなみの会NPO法人化
        佐賀県まちづくり活動支援事業採択(H19年度まで)
● 平成18年 文化庁重要伝統的建造物群保存地区選定
        芸術文化振興基金事業採択(旧乗田家修復子ども体験事業)
        旧乗田家武家屋敷完成(東京在住篤志家寄付による)
● 平成19年 重要伝統的建造物修復始まる(3棟)
        第1回九州町並みゼミ開催
平成23年 IWCワインチャレンジ日本酒部門でチャンピオン酒受賞
      24年から鹿島酒蔵ツーリズムスタート
平成28年 国土交通省「手づくり故郷賞受賞」
      日本ユネスコ協会連盟よりプロジェクト未来遺産2016登録
平成30年 ふるさとづくり大賞総理大臣賞受賞




活動の概要 地域住民と肥前浜宿の土地建物所有者に対して、歴史的な景観の保全と伝統的建造物群の修復保存、浜川の自然・生態系の維持に関する事業を行い、この地域の歴史的、文化的な価値を認識し、高揚・活用することにより、将来のまちづくりに寄与することを目的とする。
1.まちづくり協定の締結に向けた活動
・先進地視察(朝倉郡吉井町の白壁地区)
・シンポジウム(肥前浜宿まちづくり車座会議)の開催
・街環(街なみ環境整備事業)協議会の立ち上げと協議
2.専門家によるアドバイスおよび資料作成
・専門家によるまちづくりアドバイスとコーディネートの実施
・まちなみ修景マニュアルの作成
・建物改修のアドバイス
3.建物利活用
・市に寄贈された「継場(問屋場)」の活用の利活用
・酒蔵を活用した「肥前浜宿花と酒まつり」
・会で整備した市指定文化財「旧乗田家住宅」の利活用

具体的な活動状況(年間事業など)
1.浜宿ウォーク  浜町子どもクラブとの連携事業
     浜宿をより理解をしてもらうために毎年開催している
     5キロのんびりコース  ガイドの説明により浜宿を歩く
     10キロ生き生きコースはウォークベテランが参加

2.芸術振興基金事業 子どもたちによる武家屋敷修復壁塗り。かまどづくり事業

3.浜川観察会 環境保全活動 河川浄化

4.スケッチ大会と酒蔵美術館
   県内の保育園児から大人まで500人が参加するスケッチ大会
   終了後すべての作品を酒蔵と通りに展示する。

5.酒蔵コンサート・花と酒祭などのイベント
6.肥前浜宿水とまちなみの会運営 理事会・運営委員会・例会
7.町並み保存シンポジウムの開催(第一回九州まちなみゼミ)
8.ボランティアガイドの育成とガイドによる町並み案内
9.旧武家屋敷を利用した文化教室の開催


特 徴 多良海道の宿場町である肥前浜宿に残る優れた伝統的建造物の保存・活用に向けて、住民(地区住民以外の理解者も含む)、行政、大学人などが一致協力して事業に取り組み、行政計画に対する要望提案、まちづくりに関する住民提案、イベントの実施などを行っていること。
街づくりに関連する事業はもちろんのこと、地区内で実施されるその他公共施設整備事業などに対する各種協議会にも積極的に参加し、それら計画に住民側の意見を反映させる役割を果たしている。月2回開催している定例会で、これら協議会で協議された内容の報告やそれに対する意見集約を行うなど、柔軟に対応している。現在は、イベントの準備や街なみ環境整備事業に着手するためのまちづくり協定の締結作業が主となっていて、運営委員会における部会活動がややおろそかになっているが、地元住民の街づくりへの志気は着実に高揚しており、特に、学識経験者(大学教授)のアドバイザー参加がさまざまな面で非常に役立っていると思われる。
関連事業
・河川事業
・伝統的建造物群保存地区等における建築物の保存・活用
・街なみ環境整備事業
連携している
組織とその概要
全国町並みゼミに団体加入し、参加している。先進地視察などにより他地区のまちづくり協議会との交流を行い、情報交換を行っている。
支援を受けている
組織とその概要
佐賀県建築士会
街なみ環境整備方針に住民意識を反映させること。
佐賀県・鹿島市のまちづくり活動支援事業補助を受けて、歴史的な建物を活用したイベント(シンポ、コンサート、文化教室)などを行っている。
専門家の支援の
有無と役割等
大学(建築・都市計画)、建築士
水とまちなみの会の運営にまちづくりアドバイザーとして参加。事業手法や制度の説明、先進地の事例紹介、行政との調整、住民同士の意見調整や事業実施に関するアドバイス。町並みの調査など。
行政等との関係
(連携・協働の内容
や協働がうまく
いっている要因等)
定例会には行政関係のアドバイザーも毎回参加することにより、地区住民との信頼関係が築かれている。特に、市からは、将来的な伝統的建造物群保存地区指定も視野に入れ、まちづくり担当課職員のみではなく、生涯学習課職員も定例会に出席しており、目先の利害に捕らわれず、長期的観点からのまちづくりについて活発な意見交換が行われている。また、イベントにおいては、アドバイザーも地元住民と一緒になって参画している。しかし、学識経験者や建築士のアドバイザーはボランティアで参加しているため、その派遣費用の負担について検討する必要がある。

PAGE TOP