団体名称 | 八女福島町並み保存会 |
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活動エリア | 福岡県八女市福島地区 |
団体の性格 | 地域コミュニティをベースとする市民住民を中心とした団体 |
団体の種類 | 8.まちづくり等に関する協議会・委員会 |
■活動概要 | |||
住まい まちづくり 活動対象 |
地域の環境整備全般 景観・街並みを構成する建物外観 道路・通路 公共施設等 公園・緑地 歴史的・文化的建造物 住宅や公共施設以外の建築物 高齢者住宅 その他住宅 コミュニティ活性化など その他 |
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住まい まちづくり 活動内容 |
普及・啓発 調査・研究 提案・提言 計画策定 ビジョン・ガイドラインづくり 整備・建設 維持管理・運営 相談・コンサルティング 情報提供 その他 |
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経緯・実績 | 福島地区は、伝統的町家が多数残っており、平成3年の台風17・19号でそれらの町家が大きな被害を受け、解体を余儀なくされるものも出てきたため、伝統的町並みが失われていく危機感から、地元の若い人たちの保存運動が始まった。その状況を受け、市は伝統的町並みを活かしたまちづくりを進めるため、関係12町内会に説明会を開催し、「街なみ環境整備事業」の導入に向けた「景観整備に関するまちづくり協定」を住民と一致協力して進め締結した。その協定者を中心に協定運営委員会を設立し、活動を進めることとなった。 | ||
活動の概要 | 1.家屋の修理・修景事業相談活動 年1回、地元建築士の協力を得て、修理・修景事業の無料相談を実施している。平成7~29年度までに約170件の事業が実施されている。 2.街なみ環境整備事業方針及び事業計画書の策定 地元の住民代表及び関係市民団体を中心として、専門家を交えて2年間で住民の意見を反映して策定した。並行して「景観整備に関するまちづくり協定」の締結を進めて、住民の75%の同意を得ることができた。 3.ニュースの発行 協定運営委員会は、まちづくり活動の報告やまちの魅力再発見・認識のため、年2~3回「まちなみ通信」に活動内容等をまとめ、発行を行っている。 4.空き家(店舗)活用対策 景観整備に関するまちづくり協定区域内で、空き家が目立ちはじめているので、活用等を推進し賑わいづくりを進めるため、空家の所有者と出店希望者等との仲介を積極的に行い、八女福島にふさわしい出店等をサポートしている。 5.公共空間の景観整備 景観整備に関するまちづくり協定区域内で、公共空間の景観向上を目指すため、ストリートファーニチャーの一つ、街路灯整備について、大学の先生やコンサルタントの協力を得て、デザインや照度を含めた八女福島の景観にふさわしい街路灯のあり方を検討し、実施計画書作りを進めた。 6.今後充実したい活動 八女福島の町並みを活かしたまちづくりを推進する上で、特に歴史的に重要な伝統的町家が数棟存在しているが、保全するにあたり多額の資金が必要なものもあり、NPO法人等社会的認知度の高い市民組織等の協力を得、行政の支援協力を受けながら活動拡大を図っていく必要があると考えている。 |
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特 徴 | 約500人の「景観整備に関するまちづくり協定者」の中から、12の行政区ごとに役員を選出してもらい、32名の役員で町並み保存会を構成し、年6回程度会議を開催しながら具体的活動の推進を行っている。勉強会も年2回程度開催し、専門家を招き座談会形式で行い、様々な意見を集約し活動展開に活かしている。 | ||
関連事業 |
・伝統的建造物群保存地区等における建築物の保存・活用 |
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連携している 組織とその概要 |
・八女ふるさと塾(平成6年10月発足、会員40名、民間主導の運営で、八女福島の町並みなどを活かしたまちづくりを展開している) ・八女・本町筋を愛する会(平成5年6月発足、会員62名、民間主導の運営で、ハゼ植栽事業や花にあふれた街づくり活動を展開している) ・NPO法人八女町家再生応援団(平成15年8月発足、会員14名 空き町家の賃貸、売買の仲介活動を行う) |
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支援を受けている 組織とその概要 |
NPO八女町並みデザイン研究会(市内の建築士31名で2000年4月に発足し、歴史的文化遺産である八女福島の町並みを、建築士の立場から保存・継承していくため、伝統技法を駆使した、八女福島の町家建築の構造や意匠等を学びながら住民の町家の修理事業の相談活動に力を入れている。 | ||
専門家の支援の 有無と役割等 |
建築物等の修理・修景事業の住民相談活動には、地元の建築士や大学の先生たちの指導を受けている。 | ||
行政等との関係 (連携・協働の内容 や協働がうまく いっている要因等) |
まちの景観整備が進む中で、来訪者が徐々に増えており、市民のボランティアガイドを募集しながら、「町並みガイドの会」を組織し案内活動を展開している。家屋等の修理・修景事業は専門的な知識が必要なため、地元の建築士や大学の先生の協力を得て、「まちなみ修理・修景マニュアル」を作成し、住民の意識の向上を行っている。そして、相談活動を充実していくため、地元の建築士で組織した「八女町並みデザイン研究会」が発足し、連携した活動を展開している。 |
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