団体名称 | おかまち・まちづくり協議会 |
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活動エリア | 大阪府豊中市 |
団体の性格 | 地域コミュニティをベースとする市民住民を中心とした団体 |
団体の種類 | 8.まちづくり等に関する協議会・委員会 |
■活動概要 | |||
住まい まちづくり 活動対象 |
地域の環境整備全般 景観・街並みを構成する建物外観 道路・通路 公共施設等 公園・緑地 歴史的・文化的建造物 住宅や公共施設以外の建築物 高齢者住宅 その他住宅 コミュニティ活性化など その他 |
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住まい まちづくり 活動内容 |
普及・啓発 調査・研究 提案・提言 計画策定 ビジョン・ガイドラインづくり 整備・建設 維持管理・運営 相談・コンサルティング 情報提供 その他 |
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経緯・実績 | まちの沈滞化に危機感を感じた若手商業者が集まり、商業活性化のための勉強会を始めたことがきっかけ。まちの歴史や文化といった地域資源を調べ、まちの再発見をし、その成果としてイベントを開いて発表したりした。そうした活動を積み重ねるうち、商業者や地元企業、住民が共に参加し議論をする場として「まちづくり研究会」を設立し、豊中市まちづくり条例に基づく支援を受けながら、将来のまちづくりについて議論等を重ねた。そして、地域商業者・住民の過半数の賛同を得て現在のまちづくり協議会を設立し、オープンな討論会やワークショップ等での議論を行い、望ましいまちの将来像について、地域の総意として「まちづくり構想」を市に提案した。 | ||
活動の概要 | 1.まちづくり構想の提案 おかまち地区の商業者を中心とした市民が主体的に、自分たちの生活・商業環境をよくしようと、自ら活動の組織として「まちづくり協議会」をつくって運営し、街全体を見直し改善の方向や方策について討議や検討を行い、「まちづくり構想」を市に提案することができた。そして、提案された「まちづくり構想」の実現にむけて、行政の関係部局が集まり構想の実現方策について検討し、市は「行政版のまちづくり構想」といえる「まちづくり基本方針」をまちづくり協議会に対し提示し、市民・事業者・行政が連携・分担しまちづくり事業を計画的に進めていく方針を得ることができた。まちづくり構想の提案・市によるまちづくり基本方針の提示後は、まちづくり構想の実現化の方策の検討、具現化・事業化に関する調査研究、協議会の目的達成に必要な事業の企画・実施を行っている。 2.構想提案後の取り組みとして 地元の歴史・文化を活かしたまちの魅力発信の取り組みとして、「歴史再発見イベント 時をかける能勢街道」を定期的に開催している。歴史景観の活用・再生を啓発する学習会などのほか、地域の歴史を踏まえた落語会、俳句会、写真展等、地元の文化活動などと連携したイベント等を継続実施している。 3.「まちに必要な商業・商店街をめざす取り組み」として 「おかまち・あーとらんど1号館」へのコーディネート協力・・・2001年12月から、中華料理店跡の空き店舗を活用して開館している小さな美術館。地元商業団体が大阪府や豊中市の支援、おかまち・まちづくり協議会の協力を得て実施。大阪府所蔵の現代美術作品が展示されているほか、地域の美術・文化活動の発表・PRの場として開館しており、現代美術の国際コンクールグランプリ作品の常設展示のほか、著名人の作品による企画展示が行われている。 「まちかどギャラリー」・・・2002年5月から、商店街周辺の25箇所の店舗等のショーウィンドーや店先などを展示ギャラリーに見立て、商店主の自作作品や豊中市所蔵の絵画などを展示している事業。 4.「だれにもやさしく歩きやすい通りづくり」をめざす取り組みとして 学識経験者を講師に招いた学習会、音声案内、誘導システム設置地区への見学会、これらの内容を材料とした討論会等。 5.地域コミュニティに根ざした美化活動 6.まちづくりに関する情報の提供 会員・関係機関あてに広報誌の配布、地域住民等に対しポスター・チラシの添付・配布 |
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特 徴 | 「おかまち・まちづくり協議会」は、地域の商業者と住民で構成しているが、地域に関わりを持つ人ならだれでも会員になることができるほか、討論会や勉強会などは会員外にも参加の機会が開かれている。また、協議会の活動の様子や地域課題に関する情報などをきめ細かく報告する情報誌やポスター、チラシを逐次発行し会員等への配付や専用の広報ボードへの掲示を行うほか、子どもも大人も参加できるイベントを開催するなど、協議会の活動やその進め方については、一人でも多くの人が参加できるよう、常に公開性への配慮・工夫がされている。 | ||
関連事業 |
・中心市街地活性化関連 |
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連携している 組織とその概要 |
地元商業団体の連合組織、地元自治会、婦人会などの地域コミュニティ組織 市内の他のまちづくり組織 地元商業団体の連合組織、地元自治会、婦人会などの地域コミュニティ組織などとの連携が図られているほか、市内の他のまちづくり組織とネットワーク組織を組み、情報交換などを行っている。 |
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専門家の支援の 有無と役割等 |
専門的知識が必要な時などに支援を受けている。 | ||
行政等との関係 (連携・協働の内容 や協働がうまく いっている要因等) |
豊中市では、住民主導のまちづくり活動を支援するため、まちづくり条例を制定し、市民、事業者、行政が連携したまちづくりを進めている。街づくり条例は、市民による身近なまちづくりの芽が育つように初動期活動の支援を主眼とし、地域のまちづくりの目標がはっきりしてきた段階で、それにあった事業・手法・支援につなげていく。そして、まちづくり団体の「体力づくり」について支援している。その意味から、経済的視点については活動費の助成は4分の3位内とし、地元側に残額の負担を位置づけている。また、地元の活動の主体性をそこなわないよう、行政は様々な活動の場面において後方支援の姿勢を貫き、「みんなの計画、役所の支援」というスタンスで臨んでいることが大きいと思われる。 |
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